中学受験

中学受験独学※塾なしで最難関校に2つ合格しました。

中学受験勉強法

中学受験にチャレンジしようと思った時、多くの家庭ではSAPIXや四谷大塚などの進学塾を利用する事になるかと思いますが、地理的な問題や家庭の問題で学習塾を利用できないご家庭も少なからず存在すると思います。

そこでこの記事では、そういった事情のあるご家庭の保護者に向けて、“学習塾を利用せずに独学で難関私立中学校に合格するための方法”についてご紹介しようと思います。

独学でも御三家レベルの偏差値到達は無理ではない

私自身もかつて、学習塾を(ほぼ)使わずに難関私立の大阪星光学院中学と智辯和歌山中学校に合格しています。大阪府と和歌山県の、それぞれ偏差値1位の私立中高一貫校に独学でW合格しています。

どちらの学校も、毎年東大、京大、国公立医学部に多くの合格者を輩出する関西の人気校です。

関西圏にお住まいでない方は両校の偏差値をご存知ないかと思いますが、2022年現在だと大阪星光学院中学の偏差値は70、智辯和歌山中学校の偏差値は67ですから、お住まいのエリアの難関私立の偏差値と比較してみて頂けると、私の独学法が参考になるかと思います。

関東でいう御三家は男子は「開成」「麻布」「武蔵」、女子は「桜蔭」「女子学院」「雙葉」ですが、偏差値は65~70前後で私が独学で合格した中学校と同等か少し上です。

御三家レベルを独学で本気で目指すなら、後述する家庭教師受験ドクターなどをうまく利用した方が合格率は上がると思いますが、決して無理ではないことが分かると思います。

また、学習塾を「ほぼ使わずに」と書いたのには理由がありますので、それも下記で詳しくご紹介します。


中学受験は塾なしの独学でも決して無理じゃない!

まず、塾を使わずに難関私立中学校を受験する事を考えると、やはり進学塾に通う子供達の方が有利なのは間違いありません。

特に偏差値の高い最難関校を受ける場合ほど進学塾に通った方が有利だと言えますし、進学塾を利用した方が親御さんは楽というのは確かでしょう。

もちろんその理由は中学受験の勉強法に長けた進学塾の先生に任せておけば、全部面倒を見て貰えるからです。

しかし、そうは言ってもSAPIXや早稲田アカデミーなどにどれだけ高いお金を貢いでも、多くのお子さんが志望校に落ちてしまうのも偽りのない現実です。

そしてまた、どこの進学塾の無料面談や無料授業体験に行っても、「独学では無理ですよ?」と言われるでしょう。

そりゃそうです。そういわないと進学塾は商売あがったりですからね…(笑)

でも実際、私のように独学で最難関校に合格している人間もたくさんいるわけです。

そこでこの記事では、学習塾を利用せずに家庭学習だけで難関私立中学校に合格するための方法をご紹介しようと思います。

近くに進学塾がなかったので通塾なしの独学を決意!

ではまず、家庭学習だけでも難関校は合格できるという事を示すためにも過去の私の個人的な体験談をお伝えします。恐らくこれが家庭での独学で難関私立中学を目指す勉強法のモデルケースだと思います。

私は田舎育ちで、ドアtoドアで1時間圏内に進学塾がありませんでした。

車を利用すれば20分ほどで進学塾に着いたのですが、当時私の父は仕事で日中はいませんでしたし、母は車の運転免許を持っていたものの、ゴールド免許の完全なペーパードライバーでした…

電車と徒歩で、往復2時間ほどかけて塾に通うのもどうなのかという考えから、独学で中学受験に挑むことになりました。

私が進学塾を「ほぼ利用しなかった」と言ったのは、小学校5年生までは年に4~5回ほど開催された「学力判定テスト」を受けに行った時だけ進学塾に通ったからです。

当時はオンライン受講などの環境もなかったからですね。

年に数回だけ、母と一緒に電車に乗って約1時間かけて進学塾まで行き、私はテストを受けて母はその間は買い物をし、帰りには2人で駅前のロッテリアでポテトとテリヤキバーガーを食べて帰るというのが毎回の楽しみでした♪(母はいつもアップルパイと珈琲を頼んでいました)

その他は、夏休みの勉強合宿だけは小学校4年生、5年生でも利用させて貰いました。

これが本当に楽しくて、大人になった今でも記憶に残る私のかけがえのない一生の財産になりました。

夏の合宿の体験談に関してはこちらの記事で紹介しています。

そして小学校6年生になっても、相変わらず私は一切進学塾は利用していませんでした。完全な独学です。学校から帰ってきたら、作成した学習スケジュールに沿って自宅の机で夕飯まで1人で家庭学習をするというスタイルでした。

今考えたら、11歳とか12歳の年頃でよく真面目に机に向かって勉強していたものだ…と我ながら感心します(笑)

このように当時の私は、大阪府の最難関校の受験を考えていたにも関わらずそのようなスタイルをとっていたわけですから、中堅校狙いであれば家庭学習だけでも十分いけると思います。

ですから、これから家庭学習を中心に難関私立への中学受験にチャレンジしようとお考えの方にとって、独学でも2つの県の最難関校に合格できた私の体験談で、何か一つでも勉強に取り組む励みになればなと思います!

忙しい父が唯一私にしてくれたのが、学習スケジュールの作成!

先程もお伝えした通り、私の父は仕事が忙しくほぼ家にいなかった記憶があります。

父は大学は卒業していたので幼い頃に勉強を教えて貰った記憶はありますが、中学受験をする頃は朝早くから夜遅くまで仕事の毎日でした。

父が仕事から帰ってくるのはいつも夜の20~23時などと遅かったので、もうその時間帯には小学生の私は就寝モードに入っている事の方が多かったのです。

また、日中家にはいた母親が勉強を見てくれたのも小学校4年生くらいまででしたし、4年生以上になるともう母親ではレベル的に教えるのが不可能な難しさになっていました。

小学生の問題とはいえ、中学受験の偏差値上位の難関校の問題は大人でも解くのが難しかったりしますから、小学校5年生になる前には既に母親の手に負える範疇を超えていました(笑)

ですから、基本的には私は学校から帰ったらいつも1人で家庭学習をしていたのです。家庭教師もお金がなかったからなのか?雇っていませんでした。(※家庭教師は週に1回でも良いから使うことをおすすめします)

母親の役割と言えば、私が居眠りをしていないか、大好きだった宗田理の小説をこっそり読んだりして遊んでいないか、時折勉強部屋をチェックしに来るくらいでした(笑)

中学受験の独学を成功させるのはスケジュール作成

大卒だった父が私に勉強を教えない代わりに、私に授けてくれた最強の学習ツールがありました。

それが、毎日の学習計画表です。

父が作ってくれた学習計画表は、A4用紙を6枚くらいセロハンテープでくっつけて自作したものでした。

その真っ白なバカでかい紙に私の1か月ぶんの学習スケジュールが事細かく科目別に記されていました。

そして、私が小学校4年生にあがってから中学受験を終えるまでの3年間、それは私の部屋の壁に常に貼られている状態だったのです。

私はこの計画表のおかげで、独学でも毎日の勉強を効率的に進める事ができましたし、これがあったからこそ最難関私立中学校に2校も合格できたと本気で思っています。

父の作った余裕のある計画のおかげで、私は小学校6年生の夏休みも平気で4泊5日の家族旅行で遊びにもいけましたし、受験直前に無理をして暗記を詰め込んだような記憶もありません。

誤解を恐れずに言うと、比較的楽しみながら中学受験を終えられたという印象でした。

家族旅行の計画など父は計画を作るのが好きだったので、家庭内で父は『計画大臣』と呼ばれていました。計画大臣は、常に息子の1~2か月先の学習計画を入念に作り、それを徹底してこなしていくように息子に指示したものでした。

私はと言えば、その学習計画表に沿って毎日コツコツと勉強していっただけです。本当に、ウソではなくただそれだけです。

日々何を勉強するかを一切自分の頭で考える必要はなかったですし、毎日学校から帰っておやつを食べたら、「父が計画表に書いてある事をこなしていけば良い」という考えで毎日勉強していました。

そしたら、気がついた時には難関私立中学校に2校も合格する事ができていたのです。

小学生が自分で学習スケジュールを立てるのは絶対に無理

  • 「あーそうだ!社会の年号も覚えないといけないな~」
  • 「理科のあの定理も覚えないといけないな~」
  • 「算数の旅人算の演習ももう一度やらないといけないな~」

などと、小学生の子供が1人で学習計画を作るのはそもそも不可能です。

ですから、家庭での独学で中学受験難関校の合格を目指すなら、学習計画作成は親や家庭教師がやってあげないといけません!

つまり、家庭学習で難関私立中学受験にチャレンジするのであれば、親がやってあげないといけないのは「合格力をつける計画作り」に他ならないのです。

進学塾でやっているのも実際にコレの要素が大きいんです。

親ができないのならそこは家庭教師を雇ってでも作るべきです。近くに進学塾がない家庭でも家庭教師を雇うのは今の時代なら絶対に可能なはずですし、オンラインでもいくらでもあります。

ただ注意が必要で、中学受験は大学受験とは違って特殊なので、中学受験専門の経験に長けた家庭教師にお願いすることが必須です。

そのうえでおすすめできるのが、中学受験家庭教師ドクターです。


中学受験を独学で行う際の問題集

今はメルカリでもアマゾンでも、中学受験塾のテキストはいくらでも手に入ります。例えばSAPIXのオリジナルテキストなども、メルカリなら売っている方がたくさんいます(笑)

それらを利用しても良いでしょうし、市販の問題集やテキストでも問題ありません。

重要なのは過去問も一緒に取り組むということです。

参考書選びがよくわからない場合は、下記の中学受験指導部のLINEからご相談頂いても良いですし、家庭教師ドクターを利用すれば、テキストや問題集のピックアップから学習スケジュールの立案まで全部やって貰えるので安心でしょう。

当時私が日々の家庭学習で利用していた学習教材も、塾に行かないと入手できないような教材ではありません。例えば算数などで言えば今は廃版になりましたが、有名な『力の5000題』です。この問題集なんて、本当に私はボロボロになるまで使い込みましたからね!

今の時代はもう、どんな場所に住んでいて良い教材や参考書は本屋やアマゾンで入手できますし、志望校の過去問数年分もメルカリやヤフオクで簡単に入手できる時代です。

進学塾に行って先生にお願いしてコピーして貰う必要はないのです(笑)

ですから、家庭学習で中学受験に合格できないという事はありませんし、大切なのは「どんな力をいつまでにつけないといけないのか?」という中学受験の勉強法やスケジュールなのです!

6年生からよりも5年生から、5年生からよりも4年生から取り組んだ方が合格する可能性は高まります。

ですから、保護者や家庭教師がそこさえちゃんと把握できていれば、進学塾を利用せずとも難関校の合格は独学でも十分可能です。

そして、合格のためにはどれくらいの学力が必要で、どんな問題が出るのかという事を把握するためには、やはり過去問演習が最適ということです。どんなお子さんでも早めの段階で志望校の過去問演習には取り組まないといけません。

ゴールから逆算して下さい。

そのあたりも含めて、独学のご家庭には中学受験ドクターは非常に心強い存在になると思いますよ。


独学で家庭学習をしていて分からない問題はどうするのか!?

中学受験の勉強法で、家庭学習者が一番困るのが“分からない問題が出てきた時にどうするの?”という問題です。

確かにこの問題は家庭学習で中学受験に挑戦する場合は必ずぶつかる問題ですね。

独学とはいえ、先ほど紹介した家庭教師ドクターなどはやはり利用すべきです。その方が絶対に合格の可能性は上がります。

よほど経済的に無理な場合を除いて、学習スケジュールの作成や分からない場合の質問のために、家庭教師ドクターを最低限利用するというスタンスが合格のキモになると思います。

ちなみに、わからない問題に遭遇した際の私の考えをお伝えしておきます。

結局は進学塾で先生にいつでも自由に質問できる機会がある子供達は、たいして自分の頭で考えることなく、すぐに答えを求めようとする傾向にあります。これは長期的な視点で言えば必ずしも良い事だとも言えないのです。

どういう事かと言いますと、家庭学習で1人で答えが分からずに悶々とする状況は、子供にとってはじっくりと1つの問題を考える事になるので、実は思考を鍛えるうえで非常に良い事であったりするのです。

私は、一人で考え続けた3年間が私自身を成長させてくれたとも思っています。

あとは、問題集や参考書には答えがついているので、たいていの場合は答えと解説を見る事で理解ができるものです。理解できない場合は、理解ができるまでいくらでも考えれば良いのです。その過程は決して無駄にはなりません。

そして、どうしても解説を読んでも理解できない場合は、1週間ぶんをまとめたりして私は日曜日に父に質問をしていました。

独学の場合は週1で家庭教師を利用するのもおすすめ

ですから家庭学習で独学する方の場合は、まとめて質問をできる家庭教師を週1や週2などで利用すれば良いと思います。

早く遊びたいのに解けなくて分からない問題はイライラするし、早く答えが知りたくて考えている時間がもったいなくと当時は感じたものですが、今にして思えば考え抜くプロセスは絶対に無駄じゃなかったと思います

先生によっては「解法パターンを丸暗記しろ!」とか「答えを丸暗記しろ!」なんていう指導法をしている塾もあるようですが、答えや解法を丸暗記したところで本質的な理解ができていない事には意味がないと私は思っています。

少なくとも、中学生や高校生になってから成績が伸びずに苦労する事になります。

ただ、子供によってはやはり「すぐに答えや解法を知りたがる子供」もいると思います。

そういった際には子供に合わせてあげて、横に座ってリアルタイムに解説ができる家庭教師を雇っても良いと思います。

毎日は無理でも、分からない問題を集めておいて週に1回家庭教師に質問をできる環境を用意してあげれば、子供達もストレスを抱えずに学習をしていく事ができると思います。

とにかく、分からない問題があっても良いから学習計画に沿って勉強を進めていってみて下さい。重要な事は、合格力をつけられる学習計画を立て、それをきっちりとこなす事にあるのです!

中学受験の勉強とは不思議なもので、以前はよく分からなかった問題などでも、後になってみたら簡単に解けるようになっていたりするケースもあるのです。だから、多少の疑問が残ったままでもとりあえずその時は前に進んでOK。

もちろん分からない問題をずっと放置する事はよくありませんから、お子さんの疑問を解消できる機会はどこかで作らないといけないとは思います。

ただし家庭教師を利用する場合は、先生の学歴で選ぶのではなく、中学受験の指導に長けた先生かどうか?という点を考慮して家庭教師を選ぶようにして下さい。

東大や京大出身の先生でも中学受験未経験者はあまりおすすめできません。

その点から、中学受験家庭教師ドクターを先ほどから挙げています。



お父さんやお母さんがお子さんの疑問点を解説できるのであれば、もちろん無理に家庭教師を利用する必要はありません。

とにかく中学受験の独学勉強法のカギは勉強計画です。

ママ友とも交流のあるお母さんは、自分の子供だけが進学塾に行っていないと。「これじゃ受からないんじゃないか…」と不安になりがちです。

ですが、そんなことはありません。今は良いテキストや進学塾のオンライン学習サービスもたくさん出ていますから、しっかりとした学習計画さえあれば、ちょっとした家庭教師の手伝いがあれがお子さんは十分合格レベルには達します。

ぜひ、お子さんを信じてあげて下さい。

学習計画を制する者が中学受験を制します。私の経験からも、自信を持ってそう言う事ができます。塾に通う時間が削減できれば、その他の習いごとをするのも良いですし、お子さんの将来の可能性を広げてあげることもできるようになります。

私は、独学の最大のメリットはそこにあるのではないかと思います。

最後に、家庭教師を利用するならくれぐれも先生の学歴だけで選ばないでくださいね。


ABOUT ME
中学受験指導部
中学受験を目指す全ての家庭に春が来る事を祈ってます! 志望校の合格を勝ち取った後は、中学受験のその先に待っている楽しい人生を楽しみましょうね!