中学受験で独学をしようと思った際に、「どういうテキストや参考書を選ぶか?」というのは物凄く重要です。
限られた時間の中で、最大の学習効果を発揮したいからです。
そこでこの記事では、独学で難関校の中学受験に挑むご家庭におすすめしたいテキストや参考書を、第三者的な客観的な視点から本音でお伝えしようと思います。
ベストなのは進学塾のテキストや問題集
「算数でおすすめのテキストはどれでしょうか?」「理科でおすすめの参考書はありますか?」等と保護者の方からLINEでご相談を受ける事もあるのですが、その際にいつもお伝えしていることは、進学塾のテキストが一番だということです。
入手できるのならそれが一番情報がまとまっていますし、進学塾がノウハウを詰め込んだテキストなわけですから、それが最も勉強しやすい可能性が高いのです。
書店では手に入りませんから、メルカリやヤフオクなどで探します。
例えばメルカリで「SAPIX テキスト」「SAPIX 5年生」「浜学園 テキスト」「早稲田アカデミー 算数」などと入力してみるのです。
そうすると、出品者が意外といることがわかります。
多少の書き込みがあって、それを消しゴムで消しているような中古出品がやはり多いですが、中にはコピーしてプリント使用していたので、新品同様のテキストや参考書を出品している謎な出品者もいます。
なので、欲しい進学塾のテキストや参考書があれば、メルカリ、ラクマ、ヤフオクで探してみましょう。
お子さんが志望する中学校の偏差値レベルにあう進学塾のものを選びましょう。最難関校向けの対策を独学でするのなら、浜学園やSAPIXなどが良いですね。
SAPIX、四谷大塚、早稲田アカデミー、このあたりであればだいたいどこの進学塾のテキストでも大差はありませんから、お好きなところを選ぶと良いです。
メルカリなどで購入する場合の注意点としては、欲しい科目や学年のテキストが入手できるかどうかは出品タイミングや運によるので、見つけた時に買っておくのが良いでしょう。ただし、金額をつり上げて出品している方も多いので、足元をすくわれないようにだけは注意して下さい。
綺麗な新品テキストを子供に使わせたい!
そうは言っても、メルカリやヤフオクで中学受験塾のテキストを新品の形で入手できるのはかなり稀でしょう。
中古や多少の書き込みがあっても良い、という方なら構いませんが、やはり頑張るお子さんのためにも、衛生上の問題からも、新品のテキストや参考書で勉強させてあげたいと思う親御さんも多いと思います。
そこで今から算数、国語、理科、社会でおすすめしいたい参考書、問題集をご紹介します。
Amazonや書店で手に入るものばかりです。
「独学の場合に進学塾のテキストが手に入らないと合格できない」なんてことはありませんし、以下で紹介する参考書でも十分力はついていきますから、新品が良いという方はぜひ参考にしてみてください。
※ちなみに以下で紹介するものは、学習の「軸」として頂きたい参考書です。志望校の偏差値レベル、お子さんの学年、習熟度によってもこの他に追加するなりしてください。
中学受験の算数でおすすめの参考書
算数に関しては、やはり『自由自在』でしょう。
参考書と問題集があるので、自由自在を選ぶのなら通常は両方買います。
ちなみに、私も独学学習で偏差値70前後の最難関校2校に合格したとお伝えしていますが、その際に算数の勉強で利用していたが『力の5000題』と『自由自在』でした。
残念ながら教学研究社の『力の5000題』は2010年を最後に絶版になってしまったので、現在はAmazonなどで高額に中古品が売られているくらいです。
ただ、こちらがなくても『自由自在』の参考書と問題集の2冊をセットで学べば難関校合格レベルの力は十分つくので、『自由自在』で代替ができます。
あれもこれもやらず、『自由自在』をやり込んでください。
中学受験の国語でおすすめの参考書
国語は正直迷いました。
それはネガティブな意味ではなく、参考書をどれを使ったところで恐らくあまり差はないからです。
国語はそれよりも、幼い頃から読書習慣があるようなお子さんの方が圧倒的に有利なので、できれば早い段階から読書をすることの方がよっぽど価値があります。
私は進学塾には通っていませんでしたが、小学校4年生、5年生、6年生の夏合宿だけは参加しました。全国からその進学塾に通う子供達が一か所に集まって、4~5日の勉強合宿をするのです。
6年生の夏合宿の時に私と同部屋で仲良くなった友人がいたのですが、彼が空き時間にいつも読書をしていたのです。他の友人とふざけ合って遊んでいた私とは大違いです…その友人は、学力テストでいつも全国10位以内に入るような成績だということでした。
後に彼は北海道の難関校である北嶺中学、東大と進むのですが、彼の成績の良さと読書も関係していると実際に目のあたりにして痛感した私は、その夏以降受験までは、毎日読書をする習慣を取り入れるようにしたものです。
そのいったことを踏まえた上で、お伝えするとすれば出口先生の論理エンジンです。出口先生は大学受験指導の方でより有名な国語の先生ですが、中学受験の国語力を高めるためにも出口先生の『論理エンジン』はおすすめしたいです。
中学受験の理科でおすすめの参考書
理科も『自由自在』がよくまとまっています。
あと、理解は基本参考書にプラスで、お子さんが興味を持てるように色々工夫することも重要です。
例えば以下のような図鑑は知的好奇心をくすぐりますし、遊び感覚で学ぶこともできますから、小学校4年生、5年生時から始める方は見ておくと良いでしょう。
中学受験の社会でおすすめの参考書
社会は3つ、よくできていて非常に使えるものがあります。
まずは社会でも『自由自在』です。『自由自在』は本当に独学中学受験家庭のバイブルでしょう。
そして社会といえば地図帳です。これをいかに使い込むかで成績がまったく違ってきます。地図帳の有効性はこちらの記事でも紹介しています。
私はこのような小学校で配られる地図帳を愛用していましたが、中学受験業界では四谷大塚の地図帳が人気ですね。
そして社会の年号を覚えるためには、語呂合わせが有効で、こちらが使えます。Amazonのkindle unlimitedに加入している方は無料で購入できるのも嬉しいですね。
独学での中学受験は、不安や浮気心との闘い
以上、独学で中学受験に挑むご家庭におすすめしたい参考書をご紹介しました!
ここで紹介した参考書を全部理解し、頭に叩き込むだけでも中堅校以上の学校に合格する学力は確実につきます。
それプラス、問題集や過去問で演習を重ねていけば問題ありません。
しかし、独学でつきものなのはやはり「不安」や「浮気心」です。
- 本当にこの方法で合格できるんだろうか…
- もっと他に良い参考書があるんじゃないか…
と親御さんは不安になるものです。
家庭学習において最も重要な指針となるのが、学習スケジュール作成と、習熟度のチェックです。
それを親御さんがしっかりできていさえすれば、あとはお子さんを信頼して温かく見守ってあげましょう。
学習のスケジュール作成が難しかったり、分からない問題が出てきた際に解答をみても理解できない場合などのために、週1などで家庭教師も取り入れるというのも検討してみて下さい。
家庭教師を利用する際は、何度も言っていますすが早慶の大学生や家庭教師のトライのような一般的な先生ではなく、中学受験の指導に長けた家庭教師でないといけません。
私から唯一おすすめできるのが、中学受験家庭教師ドクターです。
SAPIX・日能研・四谷大塚の中学受験専門プロ講師が運営。
ご相談後、お子様に合ったプロ家庭教師を派遣。